ゲーム実況とは、ゲームプレイヤーが実況をしながらその模様を配信する事である。
2003年より放送されたテレビ番組「ゲームセンターCX」で、よゐこの有野晋哉が話しながらゲームクリアに挑むコーナーがあり、それがゲーム実況の発祥になったと言われている。(実際に多くの実況者が同番組からの影響を公言している)
自分がプレイをするのではなく「他人のゲームプレイと実況を楽しむ」というこの営みが、年々大きなムーブメントとなっている。
今では、ゲーム実況のノウハウを学べる専門学校まである。
様々な実況スタイル
ゲーム実況者とひとくちに言っても、スタイルや人気の理由は様々である。
- 卓越したゲームプレイ
- 実況が面白い
- コミュニケーションが上手
- タイムアタック
ニコニコ動画などの視聴者とコミュニケーションがとれる機能を持つプラットフォームでは、ゲームが下手でも人気の実況者は多い。
また、アニメーターや声優を起用し、バーチャルのキャラクターで実況を行うなど、演出の面でも年々進化している。
ゲーム実況で生計を立てる
もはやひとつ産業にまでなったと言えるゲーム実況では、それだけで生計を立てている人もいる。
ゲーム実況が収益化する仕組みも整備されており、人気の実況者の場合、その営みだけで高い収入を得ることができる。
マネタイズの方法も多岐に渡り、プラットフォームからの広告収入、ゲームメーカーなどスポンサーからの広告収入、イベントなどへの出演料、視聴者からの投げ銭などがある。
他にも、卓越したプレイヤーであれば、Eスポーツ(ゲーマーによる大会)の賞金なども含まれる。
実況が行えるプラットフォームは複数あり、現在はTwitch・YouTube・ニコニコ動画などが主流と言えるだろう。
ゲーム実況は著作権の侵害にあたる?
ゲーム実況は著作権の侵害にあたる恐れもある。
ただし、著作権者の権利に対する考え方は様々だ。
営利・非営利問わず配信を認めていないケースもあれば、どちらも認めているケースもある。
そんな中でも、2013年に発売されたPlayStation4には純正のコントローラーに「SHAREボタン」が設けられた。
ゲームの映像を撮影し保存、そしてそのままYouTubeなどのプラットフォームにアップロードできる機能が搭載されているのだ。
他にも、プレイ映像を簡単に録画・編集できる外付けのレコーダーなどが各社から販売されていたりと、ゲーム実況者を後押しする流れは勢いを増している。