録画したゲームの動画に実況をつけてアップする【後付け実況】のやり方

録画したゲーム動画の実況

ゲーム実況の全体的な流れ

プレイ動画を録画し、動画編集ソフトで編集を経てアップロードをする。
端的に説明するとたったこれだけと思うがそうでもなかったりする。
ここではPCでできるゲームの実況について簡単に説明していこう。

実況動画を作るのに必要な機材

パソコン

言わずもがな必須アイテムだ。
だがゲーム実況の録画や編集をする段階ではギリギリゲームができるだけのスペックのパソコンでは苦しくなってくる。
きちんとしたCPU、グラフィックボードが搭載されているパソコンを使おう。
まだ持っていないのであれば詳しい人など知人にいれば教えてもらったほうがいいだろう。
パソコン選びは一番重要である。

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キャプチャーソフト

ゲーム画面を録画する際に必要になるものだ。
これに関してはGeForce搭載のPCであればShare(ShadowPlay)を使うというのもありだ。
そうではない場合には無料で使いやすいOBSがオススメだ。
筆者はGeForce搭載PCを使用しているが使いやすさ、取り回しの良さでOBSを選んでいる。
録画だけではなくYoutubeLiveなどの生配信にも使いやすい。

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動画編集ソフト

有名な無料で使える動画編集ソフトといえばAviUtlだ。
これはユーザーが多い為、使い方を調べられることもオススメのポイント。

マイク(ヘッドセット)

自分の声を入れて実況する場合にはマイクは必須アイテムである。
マイク単体を買うわけではないのならヘッドセットでも可能。
PCゲームの場合には卓上スタンドマイクだとマウスやキーボードの操作でノイズを拾いやすい。
そういったことも考慮すると単一指向性のマイクを搭載したヘッドセットのほうがオススメできる。
オーディオインターフェースを用いたダイナミックマイクが一番望ましいが予算が3万円以上必要な為、余裕がある場合のみでOKだ。

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録音ソフト

マイクで録音した音声を後付けで実況を入れる場合には編集段階で、別録りした音声を動画に組み込む必要がある。
こういった場合に使いやすいものが、Audacity。
無料でダウンロード可能だ。

ゆっくりMovieMaker

機会音声での読み上げで実況する、所謂ゆっくり実況、というものには必要なソフト。
ニコニコ動画などでよく見る、キャラクターが口パクをしながら機会音声での読み上げをしてくれるものだ。
自分の声を入れるわけではない場合には必須になる。

ゲームを録画する

まずはゲームを録画するために実際にプレイするゲームと、OBS(キャプチャーソフト)を起動する。
「設定」→「音声タブ」を開き、「デスクトップ音量デバイス」を選択する。
ヘッドセットなどを使っている場合にはヘッドセットを設定する。
Windows側で既定のデバイスに選択されているのであれば既定のままでもOK。
マイクを使う場合には「マイク音声デバイス」も設定しておくといい。
こちらも既定のデバイスに選択されているのであればそのままでもOK。

次に「映像タブ」を開き、「出力(スケーリング)解像度」を設定する。
解像度が高ければ高いほど鮮明に映るがこれはパソコンのスペックとも相談する必要がある為、無難に1280×720を選択し、実際に録画してみてから変更するといい。
そのタブのまま「FPS共通値」というものがある。
これはフレームレート、つまり1秒間に何枚の描写するかという設定になる。
動きの少ないゲームをするのであれば30に指定しておくといい。
FPSやタイムリーにゲームが動くものであれば60で設定していると見ている側も楽しめる。

次に「出力タブ」の設定だ。
「配信」「録画」「音声」「リプレイバッファー」
と小さいタブがあるが、最初は録画タブの設定だけで大丈夫だ。
「出力モード」を「詳細」に変更。
「コンテナフォーマット」を「mp4」に変更。
「映像ビットレート」はアップロードする動画サイトに参考ビットレートなどが記載されている為、調べてから設定する。
「キーフレーム間隔(フレーム)」を「2」に変更。
「映像エンコーダー」はh264と記載されているものであれば大体OK。
これはグラフィックボードが搭載されているPCでしか設定できない。
h264と記載されているものはグラフィックボードでの映像抽出を行える為、CPUの負担が少なく、カクカクとした描写を防ぐことが可能である。

次に設定画面を適用して閉じ、OBSのメイン画面に戻る。
「ソース」と書かれているプールの中で右クリック。
「追加」→「ゲームキャプチャ」をクリック。
ゲームキャプチャの名前を実際にプレイするゲーム名に変更しておくと後で使いやすくなるので設定しておくといいだろう。
OKを押下するとゲームキャプチャのプロパティが開かれる。
「モード」と書かれている設定欄でフルスクリーンでゲームをする場合には「フルスクリーンアプリケーションをキャプチャ」を選択。
ウィンドウモードでゲームをする場合には「特定のウィンドウをキャプチャ」を選択する。
ウィンドウモードの場合には「ウィンドウ」の設定欄を変更する必要がある。
実際に起動しているゲームの名称がそこにあるので、そのゲーム名を選択する。
マウスカーソルを映像に映したくない場合には「カーソルをキャプチャ」のチェックボックスを外せばOKだ。

基本的に設定しなければいけないものは設定し終えたので、右下にある「録画開始」をクリックし、実際にゲームをプレイしていく。
プレイしていった中でこれを動画にしよう、と思うものがあれば録画終了後に編集で動画をトリミングし、抽出した動画を編集すればOKだ。

動画を編集する

アップロードしたいものが撮れたら、あとは動画の肝ともなる編集だ。
動画編集は、録画した動画をトリミングしたり、テロップやSE、BGMや画像等を加える、制作する側の感性が試される重要なファクターだ。
動画編集に関しては使用する動画編集ソフトによって相当変わる為、使い方を調べながらゆっくり覚えていけばいい。
必要な機材に先述した、AviUtlは今では色んなサイトで使い方を調べることができる。
何度も編集していく内に編集のスピードも上がるので根気強く続けていこう。
何よりも編集が一番時間のかかる作業だろう。
今やYouTuberが沢山いるが、どのYouTuberも、ほとんどは編集に時間を割いている。
華やかな世界にも感じるが割と地味な作業ばかりが続くものである
目と脳を酷使する為、栄養と休息はしっかりと摂ろう。

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実況を入れる

動画を盛り上げるのは編集だけではない実況こそが実況動画の神髄ではないか!
先ほど編集は動画の肝と言ったばかりだがすぐに手のひら返しである。
実況動画を作るのであればこれも欠かせない。
実際に実況を入れていこうと思うのだが、これには大きく分けて3通りある。
そのやり方について簡単に説明しよう。

自分の声を入れつつタイムリーに実況しながらプレイする動画

これは録画段階でマイクの設定をしていれば喋りながらプレイしていくだけで可能だ。
大体の実況動画というものはこのタイプが多いだろう。
ゲームをプレイしているときの心情や思っていることを喋りながら録画するだけなので編集段階での手間が減るというのもポイントだが、ゲームを楽しそうにプレイしているときの喋りのほうが見ている側もそのときの実況者のノリやテンションといったものが声色でもわかるため視聴者が楽しめることだろう。

自分の声を別録りで後から編集で実況を加える動画

動画に入れたいセリフや説明などの音声を録音し、編集段階で動画に加えていくスタイルだ。
手間がかかるが、話すことなどを事前に決めておけるため、説明系の実況には向いている。
マイクをOFFのまま間違えて録画してしまった場合にもアフターケアができる為、録画した動画を無駄にすることもない。

ゆっくり実況の音声を編集で加える動画

ゆっくりMovieMakerでキャラクターと音声を設定し、動画に加えていくスタイルだ。
これもマイクの別録りと同じように後から加えていく為、説明や、動画が盛り上がってないタイミングでの雑談などを入れることができる。
録画した動画を無駄にすることもない。

動画をアップする

全ての編集作業などを終えたら、あとはアップロードだ!
YouTube、Twitch、ニコニコ動画など、今やゲーム実況をアップロードできるサイトはたくさんある。
だが、そのアップロードをするには、そのサイトでアップロードする動画にファイルサイズや映像ビットレート、音声ビットレートといったものに制限がかかっている場合がある。
アップロードしようと思っているサイトでの制限や規約をしっかりと守った動画を作ろう。
特に厳しいのはBGMなどの規約だろう。
権利関係なども関わってくる為、用心しよう。
BGMを使いたい場合にはフリーで使えるBGMを制作しているところもある。
何事もしっかりとした下調べというものは大事だ。

まとめ

ゲーム実況とは言ってもやっていることは初心者でも調べればちゃんとできるということがわかっていただけたと思う。
筆者が一番重要視するのはパソコンのスペックだ。
動画がカクカクしていたり、ノイズが入ってしまっていると視聴者はあまり見る気が起きないものだ。
たくさんの人に見てもらうためにゲームも、実況も、編集も機材選びにも努力が必要なのである。
今や世界的にも数多の実況者がいる。
あなたがやりたいと憧れたゲーム実況者になれるよう少しでも助力になれたのであれば嬉しく思う。