PS4やNintendoSwitchといった最新のハードは、それ自体に実況・配信機能を内蔵しており、非常に手軽に実況できるのが特徴だ。また、キャプチャーボードを使えば他の据え置き機であってもPCでの録画が可能で、PC上で容易に編集や投稿ができる。
3DSはそれらの実況方法ができない。
できないのだ。3DSにはまず、実況機能が内蔵されていない。そのうえ出力端子が存在しないために、キャプチャーボードを使用することもできない。PCとの接続自体がそもそもできないのである。ゲーム画面を録画できないのなら、実況もあったものではない。
では、3DSでゲーム実況を行うには、いったいどうすればいいのだろう?
この記事では、
・3DSでゲーム実況をやるために必要なもの
・3DSでゲーム実況をやる方法
・3DSでゲーム実況をやる場合に気を付けること
・3DSの実況で人気のおすすめタイトル
を紹介していく。
なおここで言及している方法はあくまで一例であり、決して推奨するものではない。
目次
3DSでゲーム実況をやるために必要なもの
先も言ったように、3DSには実況機能がないため、録画するための機材が必要である。据え置き機であればキャプチャーボードを使用し、PCソフトで録画するだけで済むのだが、出力端子もない3DSでキャプチャーボードは使用できない。
ならば、出力機能を付けるしかない。
3DSのゲーム実況に必要な機材は、以下の通りだ。
・PC
・3DS
・キャプチャーデバイス
・USBケーブル
・ビューアー
・録画ソフト
・編集ソフト
・マイク
重要なのがキャプチャーデバイスである。
キャプチャーデバイスとは、いうなればゲーム機そのものに取りつけるキャプチャーボードのようなものだ。一般には、DSの開発コードであるNitroをもじった偽トロキャプチャという名で呼ばれる。偽とはあるが、任天堂からライセンス許可を受けた開発会社でも使用されるものであるので、怪しい商品ではない。
取り付ければUSBケーブルでPCに送信できる点はキャプチャーボードと同じだが、大きく異なる点がある。
それは、『3DSの基盤に直接取り付ける』ということだ。
キャプチャーデバイスの取り付け方
3DSゲーム実況最初にして最大の問題は、キャプチャーボードの取り付けである。取り付けることさえできれば、録画が可能になるのだが、電子機器の心臓ともいえる基盤に手を加える必要があるため、決して初心者にできることではない。
そのため、キャプチャーデバイス取り付けには以下の二つが現実的だ。
ショップに依頼し、キャプチャーデバイスを取り付けてもらう
キャプチャーデバイスを購入し、自分の持っている3DSに取り付けてもらう方法。
現在キャプチャーデバイスの取り付けを請け負っているのはオプティマイズという会社である。(参考サイト:オプティマイズ・パーツショップ)この会社でキャプチャーデバイスを購入するとともに、取り付けサービスを依頼することができる。
メリット
・自分の3DSを実況に使える
・失敗することはない
デメリット
・3DSの発送とショップへの依頼で時間がかかる
・依頼料が高額になる
・すでにキャプチャーデバイスが取り付けられている3DSを買いなおす
ネット上では、すでにキャプチャーデバイスが取り付けられた3DSが販売されていることもある。
メリット
・最初からデバイスが付いているため、手間がかからない
デメリット
・ちゃんと取り付けられているかわからない
・自分が使っていた3DSとは別に一台買うことになる
また、キャプチャーデバイスを取り付けること全般に対するデメリットとして、
・任天堂公式のサポートが受けられない
・故障のリスクが絶対にないとは言えない
という点も挙げられる。
キャプチャーデバイスを使いたくない場合
キャプチャーデバイスを使用することに対してどうしても抵抗があるのならば、WEBカメラを使った方法がある。
メリット
・改造しなくていい
・機材がカメラだけですむ
デメリット
・画面を直撮りするので画質が悪い
・3DSを固定しておいかないと画面がずれる
・常にカメラで写さなければならないので操作しにくい
(画面揺れ、タッチペンの映り込みなど)
WEBカメラの使用はクリーンな方法ではあるものの、画面に対してタッチ等の操作を行う3DSではかなり厳しい。画面がどうしても安定しないし、プレイにもストレスがたまるだろう。正しいやり方ではあるが、キャプチャーデバイスの使用に比べれば、おすすめはできない。
3DS再生用ビューアー設定の手順
キャプチャーデバイスを取り付けられたら、あとはPCソフトで録画するだけだ。
といいたいところだが、3DSではさらにもうひと手間が必要になる。キャプチャーデバイスを付けただけでは再生できないからだ。送信された映像をPCで再生するためには、ビューアーと呼ばれるソフトが必要なのである。
1.3DSとPCをつなげる
ビューアーをダウンロードする前に、3DSとPCをつなげておくことをおすすめする。なお接続については、キャプチャーデバイスを購入した際に同梱していたUSBケーブルを使用すればいい。
2.ビューアーのダウンロード
ビューアーは、まずキャプチャーデバイスを購入した際に同封されるURLからドライバーをインストールし、そこからダウンロードすることができる。URLのほかにダウンロードに必要なプロダクトキーも同封されており、これはビューアーをダウンロードする際に入力する必要がある。問い合わせれば再確認もできるが、なくさないように。
3.出力と設定の確認
ダウンロードが終わったら、接続している3DSが表示されるので、表示された画面を確認すること。なお、初期設定では音が出ない状態になっている。設定から「サウンド〇」がついたものを選べば音が出るので、落ち着いて対処しよう。
3DS実況おすすめソフト
大乱闘スマッシュブラザーズforNintendo3DS
言わずと知れた有名シリーズの3DS版。プレイや縛りによって個性が出しやすいうえに、ソフト自体のファンが多いため、再生されやすい。ただし、プレイヤースキルを求められる場合も多いので、ある程度の実力があるか、もしくは設定や編集で実況以外の面白みを付加しよう。
ポケットモンスターシリーズ
対戦や厳選、ストーリーやミニゲームなど、様々な要素で実況できる人気ゲーム。プレイ済みの視聴者でも見ごたえがある動画を作ることができる。ライバルは多いので、要素を限定したり縛りプレイを行うなど、発想力がカギになる。
世界樹の迷宮シリーズ
ダンジョンゲームの名作。普通に冒険するもよし、キャラクターを育成する過程を魅せるもよしと、様々なプレイスタイルができる。戦闘や探索などでも画面が映えるので、実況向きのゲームといえる。ただし難易度は高い。
まとめ
3DSの実況は、準備段階からハードルが高い。本当に3DSでなければいけないのか、一度よく検討してみよう。特に、キャプチャーデバイス使用のデメリットについては、しっかり確認してほしい。