ゲーム実況をしたい!
でも、実際にいいマイクってどれ?種類も多すぎてわからない!
そんな人の為に、マイクという機材について説明していこう。
目次
マイクの種類
マイクと一言で言っても、その形態は様々だ。
まずはそれぞれの種類と種類ごとのメリットとデメリットを見てみよう。
ピンマイク
クリップが付いており、服等に固定して装着するタイプ。
メリット :装着の違和感が少ない。
デメリット:音質のいいものが少ない。周りの音を拾いやすい。
スタンドマイク
名前の通り、自立している為、机に置いて使うタイプ。
メリット :装着の必要がない。
デメリット:机の振動を拾う為、キーボード操作でノイズが入ってしまう。
ヘッドセット
ヘッドフォンとマイクが一体になっているタイプ。
メリット :入力機器と出力機器が一緒なので配線が減る。
デメリット:マイク性能がピンキリ。購入の際に最も悩みやすい。
ダイナミックマイク
カラオケやボーカルなどが使っているマイク。
メリット :単一指向性でノイズに強い。
デメリット:基本的にマイクとは別に他の機器が必要な為、高額になる。
コンデンサーマイク
メリット :基本的に音がクリアな為、聞き取りやすい。
デメリット:必ず、マイクとは別に他の機器が必要になる為、高額になる。周りの音を拾いやすい。
マイクの選び方
先述のマイクの種類とそれぞれのメリット、デメリットを踏まえた上で、購入の際に見ておくべきポイントについて説明しよう。
接続方式
基本的にPC上で使う接続方式は2種類ある。
これについてはどちらが良いかは、環境によって異なる。
USB接続
USB接続タイプのものは、PC内のノイズを拾いにくい仕組みになっている。
PCにはサウンドカードという部品が取り付けられている。
多くのPCにはオンボード形式で、あらかじめ装備されているものである。
このサウンドカードがあらかじめ装備されている最低限の性能でしかない場合、USB接続のマイクは有能と言えるだろう。
だが、USB接続タイプのマイクというのは基本的には少なく、音質がいいものが少ない。
ミニプラグ接続
ミニプラグ接続タイプのものは、USB接続タイプとは逆に、PC内のノイズを拾いやすい傾向にある。
しっかりとしたサウンドカードが装備されているPCにおいてはミニプラグ接続タイプのほうが音質がいいマイクを選びやすい。
選択の幅が広いこともミニプラグ接続タイプの強みとも言えるだろう。
指向性
マイクには集音する際の方式として指向性というものが存在する。
PCで使えるマイクには基本的に単一指向性と、全指向性のタイプ、そしてヘッドセットのマイクに使われることもある双指向性のタイプ。
それぞれの特徴を簡潔に説明しよう。
単一指向性
特定の方向からの音を捉えやすい性質を持っており、あまり大きい音でない場合には環境音に強いと言えるだろう。初心者にも扱いやすい為、オススメだ。
全指向性
指向性を持たないタイプ。どの方向からの音でも集音がしやすい性質を持っている為、周りの音を拾ってしまうため、防音がしっかりしている環境で使うことをオススメする。
双指向性
前後二つの方向からの音を拾いやすい性質を持つ。小型のコンデンサーユニットを利用しているヘッドセットでよく見るタイプ。
小型マイクロフォンには遠い音と近い音の周波数特性に著しく差が生まれる。
そのためノイズキャンセルといったノイズを低減してくれる機能を利用できる。
オススメのマイク
K670/FIFINE
形はコンデンサーマイクに似ているが、こちらはUSB接続タイプの単一指向性スタンドマイク!
コンデンサー方式になっているので単一指向性とはいえ、周りの音は拾いやすい側面もあるが、音質はクリア。
入力音量調整のダイヤルがついていて、ボタンタイプではないのでマイクをミュートにしたい際にはノイズも入らず手軽にミュートに出来る点が素晴らしい。
そしてこのマイクの裏側には、イヤホンミニプラグ端子が装備されている。
スタンドの高さも2段階まで調節できる機能があり、素晴らしいの一言。
ECM-PC60/SONY
こちらは一般的にも知っている人が多いソニーさんの商品。
ミニプラグ接続タイプの全指向性マイク。
一見スタンドマイクですが、ホルダークリップが付属している為、ピンマイクとしても使用可能。
全指向性の注意点は先ほど挙げましたが、防音環境が整っている際に、複数人で同じマイクを使う際には光るものがあります。
スタンドもマイクもとても小さい為、ほとんどスペースを必要としない点も良い。
Arctis5/SteelSeries
こちらはFPSプレイヤーであれば知らない人はいないくらい有名なゲームデバイスメーカー、SteelSeriesさんの商品。
このヘッドセットはミニプラグ接続とUSB接続を切り替えられるように設計されており、様々な場面で使える。
ゲームにおいて周りの音を聞くことは重要なことだ。
そういった点でもArctis5はあなたのプレイをサポートしてくれるだろう。
マイクにはノイズキャンセリング機能が備わっている為、ボイスチャットを繋いでのプレイにも向いている。
USB接続の際には、「USB ChatMix Dial」という、ゲーム内の音とボイスチャットの音のバランスを手軽に変更できる点も便利だ。
ヘッドバンドの部分にはスキーゴーグルに使われる素材と同じものを使用していて、頭部への圧力を分散してくれる為、着け心地も良い。
マイク部分にはウィンドスクリーンがついていないので、気になる人は別途購入が必要だ。
SM58/SHURE
ボーカル用マイクとしても有名なSHUREさんの商品。
SM58はクセのないダイナミックマイク。ゴッパーの愛称で親しまれている。
数々のアーティストがこのマイクを使用している。
ノイズにも強く、クリアな音質のダイナミックマイクは実況にも最適と言えるだろう。
ダイナミックマイクの中でもこの商品が一番実況に向いている。
先述した通り、別の機器が必要となってくる為、予算としては合わせて3~4万円ほど用意しておく必要がある。
価格にも納得の音質が手に入るだろう。
AT2020/Audio-Technica
こちらもオーディオメーカーとして有名なAudio-Technicaさんの商品。
コンデンサーマイクとしてはエントリークラスの価格だが、品質も良い為、コストパフォーマンスが素晴らしい。
単一指向性ですが、集音性が高い為、防音環境が完備されていないと厳しい点もあるかもしれないが、もっとも自然な音が録れる。
こちらも他の危機が必要な為、3~4万円ほど予算を用意しておく必要がある。
マイクのメンテナンス
マイクというのは、空気の振動を捉え、それを電子で音に変換するものである。
そのため、基本的に湿気には弱い。
人が喋っているときには微量な唾液が飛散する場合もある。
ダイナミックマイクなどには唾液以外にも吐息で湿気を与えてしまう場合も少なくない。
そういった側面がある為、マイクのメンテナンスというのは必要になってくる。
方法はとても簡単だ。
- マイク周りを、乾いた綺麗なタオルで拭く。
- マイクがある部屋では加湿器を使わない。
- 夏場は湿気多い為、除湿器を使う。
たったこれだけで大丈夫。
実況においてマイクは必要不可欠と言っても過言ではないだろう。
長く付き合っていく為に、少しでも気を付けよう。
マイク以外のオーディオ機器
先述した通り、マイク以外にもオーディオ機器というものが存在する。
PCに内臓されているサウンドカード、その外付けタイプのものも存在する。
ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを使用する際にはオーディオインターフェースと呼ばれるものが必要になってくる。
これらの機器はUSB接続タイプのマイクには使用できないが、ミニプラグ接続マイク等には心強い支えになってくれるだろう。
そういったおすすめ商品を紹介していこうと思う。
Sound Blaster X-Fi Go Pro r2/Creative
ゲーミングオーディオ機器メーカー、Creativeさんの商品。
USB接続タイプの外付けサウンドカード。
PCの音質改善と言えば、一番手っ取り早く、知名度も高いのがこのX-Fi Go Pro r2!
そんなに高価なものではない為、購入してみる人も多い一品だろう。
購入すると無料でソフトウェアのダウンロードが可能。
ソフトウェアの中にはイコライザ、ノイズキャンセル、エコー、ボイスチェンジャー等の機能が搭載されている。
USBに本体を接続し、本体にマイクミニプラグとステレオミニプラグを接続し、ソフトウェアをインストールすれば使用可能。
Sound Blaster Z/Creative
こちらもCreativeさんの商品。
内蔵型サウンドカードのミドルクラスとなっており、音質改善、ゲーム音響に優れている。
基本的にゲーム系のオーディオ機器メーカーさんなので安心して使えるだろう。
ゲーミングモデルと呼ばれるBTOのPCにはよく搭載されているだろう。
ハイエンドクラスのものは余裕があればそちらのほうがオススメだ。
AG03/YAMAHA
こちらは日本の楽器・オーディオ機器で有名なYAMAHAさんの商品。
お手軽なウェブキャスティングミキサーとして設計されたものだ。
オーディオインターフェースとミキサーが合わさっているものだ。
別々に購入する場合、本来なら4万円以上するものだが、こちらは2万円を切っている。
配信にも動画収録にも使える便利なアイテム。
ゲーム実況以外にも歌配信で使う人も多い。
何故歌配信にも使われるのかと言うと、そXLRケーブルという、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを繋ぐ端子に対応しているからだ。
ダイナミックマイクは標準マイクロフォンプラグと呼ばれるもので接続もできるのだが、この端子はどちらにも対応している為、ダイナミックマイクを使用する際にはケーブルは好みで選べるようになっている。
コンデンサーマイクというものには、ファンタム電源と呼ばれる仕組みでマイクに電源を送る必要がある。
こちらの商品には48Vのファンタム電源も搭載されている為、コンデンサーマイクにも使用可能だ。
音を絞って聞きやすくするためのコンプレッサーのスイッチ、エコーをかけるエフェクトのスイッチが備わっている。
使いたい際にはスイッチを押して局所だけエコーをかけてすぐに切ることも可能だ。
使うためのソフトウェアを無料でダウンロードして繋げば使用可能。
シンプルで使いやすい為、配信をしたい人にもおすすめだ。